The Study of Bag End

#出る単エルフ語 「メン=イ=ナウグリム」

Men-i-Naugrim

「メン=イ=ナウグリム(Men-i-Naugrim)」は、「ドワーフ道Dwarf-Road)」を意味するエルフ語です。

『ホビットの冒険』の荒れ地の国の地図には「むかしの道(Old Forest Road)」と記されています。闇の森(緑森大森林)の中央部を東西に切り開いた道路のことを指します。トーリン・オーケンシールドのエレボール遠征の時代(第三紀2941年)には、ゴブリンたちが頻繁に利用するようになっていました。ビヨルンが警告したことから、ドワーフ達とビルボは、さらに北側の道から闇の森を抜けることを目指すのです。

メン=イ=ナウグリムの語根

men
i
英語の the と同等の冠詞
naug
ドワーフ
-rim

この men は、方角を示すフォルメンやヌーメンと共通の語根です。

i は、英語の the の役割を果たす冠詞です。『指輪物語 王の帰還』の「コルマルレンの野」に登場する吟遊詩人の読む詩にも「イ フェリアンナス」というエルフ語が入っています。

naugrim でドワーフ族を指しますが、この語は naugrim に分解できます。

naug の語根は、ナウグリムの他にはナウグラミーアが有名ですが、他に多くでてくる語ではないですね。

rim は「ロヒアリム(Rohirrim)」や「ガラズリム(Galadhrim)」にも含まれています。接尾辞として用いて、集団や民を表すのですね。LotROでは、アングマール人のことを「アングマリム(Angmarim)」と呼んだりします(そしてアングマリムがたくさん出てきます)。

References

  • J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien (ed.), The Silmarillion, “Appendix: Elements in Quenya and Sindarin Names”
  • J・R・R・トールキン(著) クリストファ・トールキン(編) 瀬田貞二、田中明子(訳)『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 「クウェンヤ語及びシンダール語の固有名詞を校正する主要部分」
  • J.R.R. Tolkien; Humphrey Carpenter, Christopher Tolkien (eds.), The Letters of J.R.R. Tolkien, Letter 144, (dated 25 April 1954), p. 178 (form rim)
  • J.R.R. Tolkien, The Lord of the Rings, The Return of the King, “The Field of Cormallen”
  • J・R・R・トールキン(著) 瀬田貞二、田中明子(訳)『新版 指輪物語 王の帰還』(下) 評論社 1992年 「コルマルレンの野」
  • J・R・R・トールキン(著) クリストファ・トールキン(編) 山下なるや(訳)『終わらざりし物語』(下) 河出書房新社 2004年 18頁
  • J・R・R・トールキン(著) 瀬田貞二(訳)『ホビットの冒険』 岩波書店 1983年

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