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タイム誌が選ぶファンタジー小説100選に『指輪物語』が選出

アメリカのタイム誌が「オールタイム・ファンタジー小説100選」を発表しました。トールキン教授の『指輪物語』はめでたく、『旅の仲間』、『二つの塔』、『王の帰還』のいずれも選出されました。

この「オールタイム・ファンタジー小説100選」は、ランキング形式ではなく、発刊された時代順に並べられています。最古の作品には『千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)』が挙げられ、次にトマス・マロリーの『アーサー王の死』が並びます。その後はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』まで飛びます。1954年から翌年にかけて刊行された『指輪物語』は、この100選では早い段階で登場します。

このタイム誌の100選は2019年から着手し、選出者は、“時代を牽引する”ファンタジー作家ら8人(トミ・アデイェミ、カサンドラ・クレア、ダイアナ・ガバルドン、ニール・ゲイマン、マーロン・ジェームス、N・K・ジェミシン、ジョージ・R・R・マーティン、サバア・タヒア)。参考までに自己推薦はなかったということです。一覧で書籍をタップ(もしくはクリック)すると、タイム誌のスタッフによる短評が読めます。

トールキン研究者のジョン・ラトリフさん、ハモンド&スカルご夫妻のブログでこの100選について取り上げていらっしゃいました。ロード・ダンセイニのような重要な作家を落としている点と、「ベスト」と評されるまでに十分な時間が経っていない作品もあると指摘されていました。また、『指輪物語』は、『旅の仲間』、『二つの塔』、『王の帰還』とそれぞれ分冊が選ばれていることについては、一つの作品として扱われるべきだろうとも。

たしかに、2005年に刊行された『ハリー・ポッター』シリーズの後にも多くの作品が並んでいますし、終わりのほうは今年刊行された作品も含まれていて、近年の作品が多い印象です。裏を返せば、読むべき現代ファンタジー作品を探している人には、有用なリストといえるかもしれません。

参考