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C・S・ルイスの伝記映画『The Most Reluctant Convert』

C・S・ルイスを主人公にしたテレビ向け映画『The Most Reluctant Convert』(原題)が2021年春に公開予定です。この度製作が完了したとの報がありました。

この作品は、『ナルニア国物語』シリーズの第一作『ライオンと魔女』の刊行や、ルイスがジョイ・デヴィッドマンと結婚するより前の時代を扱い、彼の無神論からキリスト教への改宗が題材となっているそうです。タイトルの『The Most Reluctant Convert』は、日本語では、「もっとも気の進まぬ改宗者」という感じでしょうか。

ルイスの伝記を読んだことがなくても、トールキンの伝記を知っていれば、この二人が長らくオックスフォード大学で同僚だっただけでなく、友人だったことをご存じだと思います。ルイスの改宗にはトールキンも関わっていること、カトリックではなく英国国教会へ改宗したことからトールキンは落胆したことも同様に。

ですから、この作品にはトールキンの出番もあるそうです。トールキン役を演じるのは、トム・グレニスター。彼が卒業した演劇学校の情報によれば、約180cm、青い瞳にブロンドヘア。面長な印象も含め、トールキンの印象からの配役だろうとうかがえます。実際のトールキンは174cmほどであったそうですから、『トールキン 旅のはじまり』でトールキンを演じたニコラス・ホルトよりはご本人に近いです。俳優さんはエージェントのページ(link)で写真が見れます。

おっと、先に助演俳優の話をはじめてしまいましたので、少し話を戻します。

この作品『The Most Reluctant Convert』は、もともとニューヨークを拠点とする劇団 Fellowship for Performing Artsの同タイトルの演劇をベースにした自主制作映画作品。COVID-19で今年3月から休演を余儀なくされたことから、2022年/2023年のシーズンに製作予定だった本作のスケジュールを早めて撮影に踏み切ったということ。2020年9月21日から3週間ほどオックスフォード周辺で撮影を行い、この度製作を終えたということです。

年齢に応じてルイスを3人の俳優が演じます。1908年から1914年はエディ・レイ・マーティン、1914年から1931年をニコラス・ラルフ、1950年をマックス・マクリーン。このマックス・マクリーンさんが劇団の創設者かつ芸術監督。演劇版のトレイラーが公開されています。かなりウケてますね。

描かれる時代は前述の通りですから、インクリングズが最も活発だった時期とは重ならないようですね。オーウェン・バーフィールドにも出番があるそうですが、第二次世界大戦の時代が描かれないのなら、チャールズ・ウィリアムズの出番もなさそうですね。

テレビ映画版『The Most Reluctant Convert』の監督はノーマン・ストーン。BAFTAでは二度の受賞歴があり、これまでにもルイスに関連したドキュメンタリーの製作を何作か監督した経験をお持ちだそうです。ルイスのファンの方なら『永遠の愛に生きて』をご存じだと思いますが、こちらの元もブライアン・シブリーさんとノーマン・ストーンさんの脚本が大元だそうで、長らくルイス作品に関わっているんですね。

『永遠の愛に生きて』は未見なのでどうにかして観賞したいところ。トールキンがどう描かれるのか…トールキンファンにとって気になるところです。あと、ルイスのお兄さんのウォーニーにもとても興味があるので出番があったらうれしいのですが。

参考