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『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』 2021年10月発売

トーヴェ・ヤンソンの伝記の新訳『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』がフィルムアート社から20211026日(火)に刊行されます。伝記映画『トーベ』の公開で新たに彼女の伝記に興味を持たれた方も多いのでは。わたし自身は旧訳を未読なので、この機会に手に取りたいと思っています。

ところで、トールキンファンなら彼女が1962年のスウェーデン語版『ホビットの冒険』の挿絵を描いたをご存じの方も少なくないと思います。出版社の公式Twitterによると、そのことも伝記に含まれているようです。

手紙の書き手はぼかしてありますが、このように『ホビットの冒険』の挿絵も収録されるようですよ。

書籍情報

トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉

著 ボエル・ヴェスティン
訳 畑中麻紀、森下圭子

発売日
出版社
フィルムアート社
ISBN
4845921049 / 9784845921041
ページ数
656頁
定価
4,180円(税込)
公式情報
トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉 | 動く出版社 フィルムアート社
トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉

出版社による紹介文

大切なことは、いつも同じ。
仕事、愛、そして遊び──

“ムーミン”の原作者であり、画家、イラストレーター、小説家…と多才に活躍した芸術家、トーベ・ヤンソンの決定版評伝が新訳で刊行。
本人とも親交のあった研究者が日記や手紙、草稿など膨大な資料から、その生涯を鮮やかに描き出す。

「私たちのトーベは、きっと偉大な芸術家になると思うんだ。とてつもなく偉大な!」
フィンランドで内戦が勃発していた頃、若き兵士ヴィクトル・ヤンソンは、前線から愛する妻シグネに宛てた手紙にこう記した。

父ヴィクトルの言葉どおり、トーベ・ヤンソンはやがて画家、イラストレーター、漫画家、小説家、そして「ムーミン」を生み出した偉大な芸術家として世界中にその名を知られることになっていく。

10代でイラストレーター、画家としてアーティストのキャリアをスタートさせたトーベは、戦禍の中で青春時代を過ごしている。最初はスノークという名だったムーミンは、そんな状況下で理不尽に対する怒りや自由への希望、表現への夢など、さまざまな想いの中から生まれてきた生きものだった。

「ムーミン」が世界的な人気を獲得したのち、トーベは「ムーミン」とその他の芸術活動のバランスに悩まされるようになる。
義務や責任、人々の期待と自身の想いとのあいだの駆け引きは、次第に苦痛を伴うようになり、その割り切れない気持ちは、生涯トーベを悩ますことになった。

「仕事と愛」はトーベの人生を表す最も重要な言葉だった。
トーベは人生の始まりから終わりまで働き続けた。
そして、最初に描いた絵から最後の本まで、トーベは生涯にわたって新しい芸術表現を追求したのだ。

トーベ・ヤンソン本人から私的な記録を自由に閲覧することを許された唯一の研究者である著者が、その膨大な資料(家族や友人への手紙をはじめ、覚書、草稿、物語、プレゼンテーション用の資料、分類表、キャラクター設定、スケッチ、ドローイング、さまざまなプロジェクトの計画、写真、日記、切り抜き、記事、パンフレット、カタログなど)を丹念に読み解き、トーベ・ヤンソンの豊かでダイナミックな人生を色鮮やかに描く。

家族や自然を愛し、自由を求め続けた芸術家トーベ・ヤンソンの生き様に迫った評伝の決定版。

目次

1章 私は働く
2章 家族
3章 芸術家の卵
4章 旅する画家
5章 男たちの戦い
6章 ムーミンの物語と記念碑的絵画
7章 黙示録の時代
8章 ムーミンへの情熱
9章 トロールと人間と
10章 果敢な1950年代
11章 トロール、凍てつく世界に踏み出す
12章 表現への渇望
13章 島と恋に落ちた女
14章 石と物語
15章 谷を夢見て
16章 トーベとの旅
17章 言葉の時代
謝辞
訳者あとがき
トーベ・ヤンソン 略年譜
図版クレジット

トーヴェ・ヤンソンの『ホビットの冒険』について知るなら

👉🏻 ムーミン展 THE ART AND THE STORY – おぼえがき