The Study of Bag End

挿絵付き『The Silmarillion』新装版(豪華版) 2021年3月18日発売

イギリスの HarperCollins から、テド・ネイスミスさんの挿絵付き『The Silmarillion』新装版のデラックス・エディション(豪華版)が2021年3月18日に発売予定です。こちらは初版4000部限定ですが、普及版も同日刊行されます。

普及版の紹介にも書いた通り、テド・ネイスミスさんの挿絵入りの『The Silmarillion』は過去にも刊行されています。今回の発売では、新作が何点か収録されるということですから、拝見するのが楽しみです!

The Silmarillion: Illustrated Deluxe edition

J.R.R. Tolkien
Christopher Tolkien
Ted Nasmith

発売日
出版社
HarperCollins Publishers
ISBN
000843395X / 9780008433956
フォーマット
ハードカバー
ページ数
480
言語
英語
定価
£100
公式情報

出版社による紹介(拙訳付き)

以下は、出版社による書籍プロモーション用の紹介文の拙訳です。読みづらいところが多いと思いますが、書籍の概要を知るうえでご参考になりましたら幸いです。

拙訳
この豪華版は二色刷りの布装丁で、金箔押しの初版4,000部限定品です。見事な作品に包まれた特注のスリップケースに収められています。また、取り外しできるポスター2枚はこのエディションにのみ付属します。

『The Silmarillion』は、J・R・R・トールキンの想像力豊かな文章の中核をなすもので、中つ国の上古から第二紀とサウロンの台頭、指輪戦争の終焉に至るまでの物語の作品集です。

この物語は、最初の冥王モルゴスが中つ国に住まっていた時代に置かれています。モルゴスに奪われ、彼の王冠にはめられた最後に残ったヴァリノールの純粋な光が残るシルマリルを取り返すために、エルフ族はアングバンドの難攻不落の要塞でモルゴスに戦いを挑みます。

付随するいくつかの短編があります。「アイヌリンダレ」は天地創造の神話であり、「ヴァラクウェンタ」では神々の性質と諸力について語られます。「アカルラベース」は、第二紀の終わりの偉大な島の王国ヌーメノールの滅亡を物語り、「力の指輪[と第三紀]のこと」では、『指輪物語』で語られているように、第三紀の終わりの大事件について描いたものです。

トールキンは、『シルマリルの物語』を生前に出版できませんでした。多数の原稿から作品を編纂し、壮大なビジョンを出版できる形に仕上げることを息子クリストファに託しました。これにより、生涯の文学的業績を完成させました。今回の特装版は、中つ国[作品]の著者の死後の出版の重要な第一歩を改めて紹介するものです。そしてまた、父の遺志を継いだ見事な40年間と20冊以上の書籍のはじまりを祝うものでもあります。

1951年に書かれた、J・R・R・トールキンによって書かれた、初期の時代を見事に解説した手紙も収録されています。さらに、初公開となる作品も含めた、テド・ネイスミスによる約50点のフルカラーの絵も収録されています。

この特別な函入りのエディションは、布装丁で、金箔押しが施されています。2つのフルカラーの折込ポスターはこのエディションにのみ付属し、見事な装画に包まれた特注のスリップケースに収められます。

※ []内は読みやすさを向上させるための訳者による補足です。

文中にある、1951年の手紙は、現在評論社から刊行されている日本語版の新版『シルマリルの物語』にも収録されている、ミルトン・ウォルドマンへの手紙を指しており、今回初めて収録されるものではないと思われます。

布張りは、以前のデラックス・エディションでは青だったのに対して今回は赤。テド・ネイスミスさんによる、マグロールの絵とアルクァロンデの絵という、こちらも赤が象徴的な場面ですが、鮮やかな色がイラストを引き立てているようです。これは美しい豪華版になるでしょうね。

普及版の紹介文もよろしければご覧ください。