The Study of Bag End

トールキン最後の未発表原稿を収録した『The Nature of Middle-earth』が2021年9月に発売

クリストファ・トールキンさんが全12巻に及ぶ『中つ国の歴史』シリーズ[未邦訳]を出してもまだ、発表すべき原稿が残っていたとは驚きました!

2021年9月2日に、トールキン作品のエキスパートで、Elvish Linguistic Fellowship の代表でもあるカール・F・ホステッターさんの編纂により『The Nature of Middle-earth』と題された書籍が発売されます。
* 発表当初、発売日は2021年6月でしたが、9月2日に変更されました。

フォーマットは、ハードカバー版、電子書籍版、デラックス・エディションがあります。英語圏以外の諸外国、ドイツやブラジルなどでは翻訳版が同時発売されるということですが、日本語版発売の話は残念ながら今のところ(残念ながら)不明です。けれど、以下に記載する出版社による紹介をお読みになれば、読みたいという人は日本にも少なからずいらっしゃると思います。トールキンに造詣の深いかたにぜひ邦訳もお願いしたいです。

このカバーのイラストは、テド・ネイスミスさんによる作品のよう。急峻な岩壁が特徴的だと思いました。「海岸沿いには港町があり、背後の急坂を登ったところにも数多くの居住地があった。」(『終わらざりし物語』下巻235ページより)という記述から、ヌーメノールのアンドゥーニエかもしれないと予想していますが、果たして……。

出版社による紹介(拙訳)

『シルマリルの物語』、『指輪物語』、『終わらざりし物語』、そして『中つ国の歴史』を読んで楽しんだかたが、トールキンの素晴らしい世界をより深く知りたいと思ったら最適な、幅広い題材を網羅したJ・R・R・トールキンの中つ国に関する最後の執筆をこのたび出版する。

J・R・R・トールキンが1937年に『ホビットの冒険』、1954年から1955年にかけて『指輪物語』を出版したことはよく知られている。彼がそれから1973年に亡くなる直前までの数十年間、中つ国について書き続けていたことはあまり知られていないかもしれない。

彼にとって、中つ国は探求すべき世界の一部だった。『The Nature of Middle-earth』では、彼が自身の創造物をより理解しようとした道のりを明らかにする。エルフの不死と転生、ヴァラールの諸力といった深淵なテーマから、ヌーメノールの土地や獣、ゴンドールの河川や烽火台、誰がひげを生やしているかといった現実的なテーマまで、広範囲に及ぶ!

世界有数のトールキンの専門家であるカール・F・ホステッターによって編纂されたこの新しいコレクションは、読者がトールキン教授の肩越しに発見の瞬間を覗き見ることができる、正真正銘の宝の山である。そしてすべてのページにおいて、再び中つ国は並外れた命を吹き込まれた。

書籍情報

英語版

ハードカバー版

The Nature of Middle-earth

著 J.R.R. Tolkien
編 Carl F. Hostetter

発売日
出版社
HarperCollins Publishers
ISBN
0008387923 / 9780008387921
ページ数
400ページ
定価
£25.00
公式情報
The Nature of Middle-earth – The Official Tolkien Online Bookshop

デラックス・エディション

The Nature of Middle-earth

著 J.R.R. Tolkien
編 Carl F. Hostetter

発売日
出版社
HarperCollins Publishers
ISBN
0008440573 / 9780008440572
ページ数
400ページ
定価
公式情報
The Nature of Middle-earth – The Official Tolkien Online Bookshop

電子書籍版

The Nature of Middle-earth

著 J.R.R. Tolkien
編 Carl F. Hostetter

発売日
出版社
HarperCollins Publishers
ISBN
0008387931 / 9780008387938
ページ数
400ページ
定価
£14.99
公式情報
The Nature of Middle-earth – HarperCollins Publishers UK

この他、アメリカ版(英語)ドイツ語版ブラジル版(ポルトガル語)なども同時に発売予定。

以前、「エルフの死と転生のこと ーグロールフィンデルの例」という記事を書いた身としては、エルフの不死が扱われるということでとても楽しみにしています。

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