The Study of Bag End

トールキン一家が住んだ家、売出し中

トールキンが住んでいた一軒家が、2019年夏頃から売りに出ています。

オックスフォード大学の北側のエリアに位置するノースムーア通り20番地は、J・R・R・トールキン一家が1930年から1947年まで、17年の長きに渡ってお住まいになった一軒家。『ホビットの冒険』や『指輪物語』など、トールキンが作家として名をあげることになった二つの作品も、この家で執筆されました。

© The Study of Bag End
ノースムーア通り20番地
ノースムーア通り20番地の一軒家

ここは、オックスフォードへ行ったトールキンファンにとっては、鷲と子供亭やウルヴァーコート墓地と並んで、ちょっとした観光スポットでもあります。英国政府の機関が管理するブルー・プラークがこの家にも掲示されていて、トールキンが住んでいたことを紹介しているのです。とはいえ、それだけ。今でも私的な住居ですので、道路から眺めることが関の山ですが、ファンは感慨をこめてこの大きな家とプレートを眺めるのです。

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ブルー・プラーク
ノースムーア通り20番地のブルー・プラーク。『指輪物語』の著者J・R・R・トールキンは1930年から1947年までここに住んでいた、とあります。

この家はもとは、1924年に建てられたブラックウェル書店のバジル・ブラックウェルの住まい。トールキン一家は最初、この家の隣の22番地に住んでいましたが、彼が転居して20番地へ移りました。末娘プリシラが生まれた後のことです。トールキン家の子供たちが幼い頃の写真を見ると、20番地の家の庭から20番地の建物が見える写真も残されています。

ところでその2004年に一度、この一軒家はおよそ3億円(150万ポンド。2004年のレートは1ポンド約200円)で購入されたのですが、今年はおよそ6億4000円(1ポンド約141円で試算)。二倍以上の価格になっています。同じ通りの23番地の一軒家と思しき家は、前年に近い金額で販売済みなので、このあたりの一軒家はこの相場なのでしょうね…。実は公開された当初は7億円を超えていたのですが、桁がすごくてわけがわかりませんね…。

不動産情報には、ふだんは見られない家の内部や間取り図が掲載されています。家が建てられて以来、改装はわずかで、トールキン自身が書斎と応接間の間の壁を取り払ったそうです。一階(Ground Floor)の応接間(drawing room)というのがそこでしょうか。トールキンと幼き三男クリストファとの心あたたまるエピソードに出てくる階段もここのことなのだろうな、というように、トールキン一家の数々のエピソードと照らし合わせて見られるいい機会です。
6 bedroom detached house for sale in Northmoor Road, Oxford, Oxfordshire, OX2 – rightmove

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