The Study of Bag End

ホリウェル通りの家

ホリウェル通りの家

トールキン教授とエディスさん、末娘のプリシラさんの三人は、1950年の早春にこの家に引っ越してきました。1 以前行かれた方の写真を拝見すると、過去には扉や窓枠は赤くぬられていたのですが、今はさわやかな水色に塗り替えられています。

マナー通りの家は狭さからお気に召さず、こちらへ。ですがこの家の付近は交通量が多く騒音のために大変な思いをなさったようです。2 私は朝にここを通ってみたのですが、通勤・通学の人が急ぎ足で、もしくは自転車で通り過ぎていきました。今はロングウォール通りから車が入れないようになっています。

トールキンが1950年に『指輪物語』を完成させてから、出版が決まるまで難航した顛末は『或る伝記』に書かれている通りです。アレン・アンド・アンウィン社からの出版が決まった時、トールキンが住んでいたのはこの家なんですよね。3

部屋の数が多く、マナー通りでの狭さによる苦労は解消されたのでしょうけど、オックスフォードの中心部で快適な生活を送るのは、なかなかたいへんなようです。この家にもマナー通りの家と同様に3年程度住んで、1953年には次のサンドフィールド通りの家に移り住みました。4

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