The Study of Bag End

ムーミン展 THE ART AND THE STORY

写真:図録とムーミン特集のユリイカ、フィンランド語の復刻版『ホビットの冒険』
今回の図録を中心に、我が家の本棚からホビットとヤンソンのコラボレーションに関係する書籍

東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』を鑑賞しました。以前には、2014年秋〜2015年に『トーベ・ヤンソン展~ムーミンと生きる~』が日本複数都市を巡回しました。

私にとってはそれ以来、4年ぶりにトーヴェ・ヤンソンの作品を鑑賞する機会でした。以前の展覧会では展示されていなかった作品が多く見られたように思います。展示にも様々な工夫がありました。

ヤンソンの細やかな描写をじっくり見てると、あっという間に2時間近くが経とうとしていました。今回、個人的によく印象に残っているのは「ガルム」の挿絵の展示です。冨原真弓教授の翻訳と注釈が添えられ、その絵が書かれた背景を理解しながら鑑賞できるのは見事です。

トールキンファンとして特筆しておくべきことは、今回もまたヤンソンの『ホビットの冒険』がやってきたということです。4年前の展覧会では見られなかった挿絵のためのスケッチが展示されています。点数は控えめですが、ヤンソンがどのように『ホビット』の挿絵制作に取り組んだのか、その一片がわかるような手書きのリストが個人的には興味深かったです。これらは図録にも収録されています。

トーヴェ・ヤンソンがスウェーデン語版『ホビットの冒険』の挿絵を、どうして描くことになったのかの顛末については、「ムーミンとトーヴェ・ヤンソン」の特集をした2014年8月号のユリイカに掲載されている、伊藤盡先生の論考が詳しいです。

Bookmark

Tags:

New Articles