The Study of Bag End

フロドの旅路をたどる〜9月24日〜

この記事はトールキンアドベントカレンダー 5日目の記事です。

9月24日、フロドはまだ暗いうちに目を覚ましました。寝床の心地悪さに馬車で行かなかったことを後悔します。そして他の二人を起こし、サムには朝食の支度を命じます。毛布の端から片目を覗かせるペレグリン親方のかわいさあふれる姿を感じてください。朝食を終えたのは十時頃。9月下旬のことでしたが、暑くなりそうな日がはじまりました。

LotRO
暑い日。登ったり下ったりを繰り返す三人。
くねくねと曲がる道が続きます。
くねくねと曲がる道が続きます。

道の丘を登りきった時、末つ森からブランディワイン川までを見渡すことができました。そちらへ続く道を眺めて、フロドはビルボにインスパイアされた「道はつづくよ」を歌います。その後にビルボがよくフロドに話していたことを二人に聞かせます。これは映画でも、はじめて新しい土地へ出るサムに対してフロドが話すシーンとして挿入されています。

「(前略)あのひとは、たった一つの道しかないんだってよくいっていたっけ。それは大きな川のようなものだって。その源は、銘々の家の玄関の石段で、小道は支流だって。『フロドよ、自分の家の玄関を出て行くということは、危険な仕事なんだよ。』かれはよくそういっていた。『道に足を踏み入れたが最後、倒れないようにちゃんと立ってなければ、どこに流されていくかわかったもんじゃない。この小道は外でもない、闇の森を通るその道なのだ。道の導くままにかまわずに行けば、はなれ山だろうと、ほかのもっと遠い、もっと怖い所だろうと、お前を連れて行ってしまうその道なのだ。それが、お前にはわかっているかね?』(後略)」

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暑さであまり道もはかどらないまま、たっぷりと昼食と休憩をとるところがホビットらしいです。しかしこうものんびりしていられるのはこれが最後でした。

黒の乗手の追跡がすぐにはじまります。彼らが来た道から馬が駆けてくる音を聞きつけて、彼らは隠れました。ほとんど往来のない道なので予期せぬことでもありました。最初は「ガンダルフかもしれない」と思ったフロドも確信なさげに二人に隠れたいということを伝えます。この時のナズグルは少し立ち止まりにおいをかいだ後で去っていきました。それからもう一度歩き始めた時には、道から離れないように、でも見られないような距離を保って進みます。ですが、歩きながら歌う習慣のあるホビットたちは歌に気を良くしてピピンが声高らかに歌います。その時の歌は、映画でピピンがデネソールに聞かせた「The Edge of Night」の元にもなっていますが、本来は家と食べ物、寝床のことを歌うホビットらしい曲なんですよね。

再び現れた乗手がこの盛り上がった気持ちを一気にしぼませてしまいます。再び姿を隠しますが、今度はあわや見つけられてしまいそうな自体になります。その時、ギルドール・イングロリオンが率いるエルフ族が偶然現れたことが助けとなり、危険を案じたエルフたちはホビットを自分たちの野営場に連れていきます。

LotRO
エルフの野営場所から森間村を見下ろす
野営の跡地。おや、残っているエルフがいるようです。

ここでエルフと夜を過ごしました。9月24日はこれでおしまい。

実はLotROで緑山丘陵に入ってからは原作の内容や地図とうまく照らし合わせられるスポットが少なかったです。映画の中つ国もスケールの小ささを感じましたが、ゲームでもまだちょっと狭いかもしれません。それでも映画よりホビット庄はぐっと広いのですが。とはいえ、往来少なく、静かな林の中の起伏の激しい道という雰囲気は十分よく伝わってきます。

フロドが去った後、実際のゲームではこの周辺にもすでにごろつきが入り込んでいるのですがー3018年ということになりますから、ホビット庄の行く末が心配です。ゲームではホビット庄の掃蕩まで(そしてもちろんその先も)描いてくれるものと信じて期待します。

Footnotes

  1. ^J.R.R.トールキン 『新版 指輪物語:旅の仲間』<上> 瀬田貞二・田中明子訳 評論社 1992年 「三人寄れば」p.130

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