フロドの友達はみんな年下

フロド・バギンズがはじめて物語に登場するのは33才の誕生日のこと。冒険に出るのはそれから17年も後のことですが、彼の周りにいたのはみんな年の若い友達でした。
ホビット庄の掃蕩の年、つまり3019年の彼らの年齢を棒グラフにすると、その差が歴然とします。フロドとピピンなんて22才も離れています。そのうえに、フォルコ・ボフィンとゴンドールのボロミアは同い年なんですから、なんだかおかしくなります。
でも、サムをのぞいてみんな、トゥック家でつながる親戚なんです。トゥックを名乗るのはピピンだけで、バギンズ、ボフィン、ボルジャー、ブランディバックだったりします(Bからはじまる人が大勢)。
- フロド 51才
- フォルコ 41才
- フレデガー 39才
- サム 39才
- メリー 37才
- ピピン 29才
結果として、フロドの友達がみんな若くなったのは『指輪物語』の草稿の段階で、トールキンが最初の構想として「フロドの甥たちと旅に出る」という設定を考えていたからかもしれません。1