The Study of Bag End

ペレンノールは何を意味するのか

ペレンノール

ミナス・ティリスの城門前に広がるペレンノール野。第三紀末、『指輪物語』にあるように、ここで大きな合戦が行われました。「ペレンノール野の合戦」です。

「ペレンノール」はエルフ語の一つシンダール語で囲われた地を意味します。ピーター・ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは省略されてしまったのですが、ミナス・ティリスの外周を取り囲む円形の防壁があります。あれを破壊して攻め入るとなるとモルドールの軍勢にとっては一苦労で、その分映画の上映時間ものびるわけです…。ただし、救援のロヒアリムがペレンノール野へ突入するための手間は彼らの労働のために減りました。

壁の存在を知りながら映画を見ると、ミナス・ティリスが無防備に見えます。さらに通常時にはそこに人が住み、畑があったというのですから、映画と原作では様子が異なることに留意しておきましょう。城門前の原野をペレンノールと呼ぶためには、防壁のランマス・エホールが欠かせません。

ペレンノールの語根

pel
めぐる、取り囲む
dôr
陸地

pel はペラルギアやペローリ山脈に見られる語根です。

dôr は、ゴンドール、モルドール、ドリアスなどにも見られる語根です。一見するとペレンノールに dôr は見られませんが、専門家の間では古シンダール語から変化してこの形になったのではと分析されています。

References

  • J・R・R・トールキン(著) クリストファ・トールキン(編) 瀬田貞二、田中明子(訳)『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 「クウェンヤ語及びシンダール語の固有名詞を校正する主要部分」 513頁、521頁
  • David Salo, A Gateway to Sindarin: A Grammar of an Elvish Language from J. R. R. Tolkien’s Lord of the Rings, p. 388
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