The Study of Bag End

「ロード・オブ・ザ・リング」&「ホビット」の撮影地「ホビット村」に行ってきました

ニュージーランドで最も訪れたいと思っていた土地は、北島北西部ワイカト地方のマタマタにある「ホビット村」の撮影地でした。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」公開の頃から憧れ続けて10年以上経ってようやく念願を果たしてまいりました。待ちきれず、ニュージーランドでいちばん最初のアクティビティにセッティングしました。天気にも恵まれよき1日だったと、心から振り返ることができます。

ここはファンとおっしゃる方にはすべからくおすすめしたいすてきなところでした。またニュージーランドへ行く機会があれば、その時には改めて訪問したいと企んでいます。

さて、この記事はファンの方々に楽しんでいただき、「ホビット村」へ行ってみたいと思われている方の旅程の参考になりますように。

もくじ

ホビット村とは

映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作&「ホビット」3部作の主人公が住んでいる村が「ホビット村」 ((英語で「Hobbiton」のため、「ホビトン」と表記されることもあります。)) です。「ホビット村」はそれ単体で存在するのではなく、他にもトゥック郷やバック郷、大堀町、水の辺村など村がいくつもあり、その集合体をホビットたちは「ホビット庄」と呼んでいます。

「ホビット族」あるいは「ちいさい人」 ((英語「Halfling」の日本語訳)) と呼ばれる、平均身長が60cm〜120cm程度で農耕をして暮らしている民族が住んでいる土地です。

ホビット族は地面に穴を掘って住居風にして暮らしています。丸い玄関のドアがポイントで、二階建ての住居は落ち着かないようです。主人公のビルボ・バギンズおよびフロド・バギンズは、立派な家系のものとされ、特に豪華な屋敷に住んでいました。

それがホビット村のお山のてっぺんにある袋小路屋敷(Bag End)で、ホビット村映画ロケーションツアーの目玉のひとつになっています。この撮影地には袋小路屋敷だけでなく、他にもたくさんのホビット穴(ホビットの住居のことをこう呼びます)が作られています。ひとつひとつのホビット穴に生活感があり、穴のひとつを買い上げて住みたいと思いながら巡ってきました。

近年、ホビット村のとなりの水の辺村までセットが拡大しました。ここに「緑竜館」という旅籠屋が建てられました。ここも物語の中で登場します。

2001年〜2003年 ((日本では2002年〜2004年)) に公開された「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影後、大部分が取り払われました。骨組みだけになったホビット村も観光地となっていましたが、2012年〜2014年に公開されている「ホビット」3部作の再撮影で「ホビット村」のロケ地はここに再建されました。そしてうれしいことにアトラクションとして永久保存されることが決まっています ((参照:ニュージーランド政府観光局 旅行業界用サイト映画「ロード・オブ・ザ・リング」ロケ地紹介)) 。

いざ「ホビット村」へ!

「ホビット村」の様子は写真と動画でご紹介します。詳細にレポートしていきますので、これから訪れようと思っている方はご覧にならず、楽しみにとっておくのもいいのではないかと思います。

ホビット村、最初に見える景色に感動

観光客はいたるところにいます。左に見える道を通って池を超えてから右へ迂回して、袋小路屋敷のあるお山へ登っていきます。

ホビット村、最初に見える景色に感動。高い石垣が両サイドにある細い道を抜けると突然、目の前にホビット村が広がります。正面にはすぐに袋小路屋敷があるお山も認められます。ここは映画「ホビット:思いがけない冒険」でビルボが「I’m going on an adventure!」と逆方向に走っていくシーンに使われていますね。

細やかなセットの様子に感動

細やかなセットの様子にも心が震えます。ひとつひとつ、何でも、とにかく発見して、写真が撮りたいと思わせられる風景が広がります。

ホビットのポスト

お手紙が好きなホビット族。ポストにもこだわりあり。

ビルボが走って下っていく土手

ビルボがドワーフたちを追って走って下っていく土手。少しずつお山を登っていくということは、袋小路屋敷に近づいているということに他なりません。セットの外側、遠くまで見渡しても見える限り草原で、本当にホビットたちの住む土地へやってきたかのような、昂揚した気持ちになります。

夢と憧れの詰まった袋小路屋敷

袋小路屋敷

お山のてっぺんにある「袋小路屋敷」がビルボとフロドの家。この時、お陽様はお山の向こう側にいてここは逆光でした。空が白くなってしまっていたり、曇りがちに見えるのはそのためです。

他のかたの旅行記を拝見すると、袋小路屋敷のドアの開き具合は日によって異なるのかもしれません。もうちょっと開いている日の写真をみたところ、ドアを開いて見える範囲はきちんと装飾しているようです。このドアの先のセットはウェリントンのスタジオで撮影されています。

The Garden of Bag End

袋小路屋敷の庭。ここにお客が入ることは制作会社に禁止されているそうで、柵の外から眺めるに留まる。庭のお手入れも丁寧にしてあるのだと思います。色とりどりの花が美しく咲いています。それを思えば理解できる素晴らしさでした。庭師ギャムジーさんのいいお仕事の成果がここで見られました。ベンチに座るとホビット村が一望できて見晴らしもよく、最高の場所でしょう。お茶に呼ばれたいものです。

No Admittance

有名な「No Admittance except on party business(パーティの用事以外お断り)」も貼られています。その左側にはポストがあります。「ホビット:思いがけない冒険」でガンダルフに冒険をけしかけられそうになったビルボが、気まずそうにポストを確認する、プロローグが終わった冒頭のシーンです。

パーティーの野原にあるテント

それから、お山をくだってパーティーの広場へ向かいます。この広場はビルボの111歳のパーティが行われた会場で、「ロード・オブ・ザ・リング」の旅立ち前にメリーとピピンが悪さをするのもここですね。竜に見立てた花火がどんぱちと上がるところです。

その先にサム・ギャムジーの家(袋枝道三番地)があります。

その先にサム・ギャムジーの家(袋枝道三番地)があります。袋小路屋敷のような豪華な雰囲気ではなく素朴ですが、それもサムらしさに通じているように思いました。

袋小路屋敷の裏道

そのあとの裏道。袋小路屋敷でのんびりしすぎていたらガイドさんたちがずっと先へ行ってしまっていて人気がなかったのもよくて、お気に入りの裏道。お散歩したいです、この道。鳥のさえずりが聞こえます。ニュージーランドではいろんなところから鳥の声が聞こえましたが、「映画で聞いたことある!」という鳴き声は、ここに限らずよく聞こえてきました。

そして緑竜館で休憩

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この樽は人間の背丈よりも大きいものです。南四が一の庄から馬に繋がれて運ばれてきたことが想像できます。荷台には座席もあり、また、樽のペインティングのカリグラフィーも本物と思わせてくれるクオリティ。この後に石の橋が続きます。

水車

渡りきると水車小屋がこの通りに見えます。映画「ロード・オブ・ザ・リング」第1部ではこちら側から石橋を渡って、さらに袋小路屋敷へ馬車でガンダルフが向かいます。

ツアーには1ドリンクが含まれています。

緑竜館のドリンクカウンター。ツアーにはここでの1ドリンクの代金が含まれています。私はたしかアルコールの入っていないジンジャービアをオーダー。小腹が空いていたのでチーズスコーン($3.50) ((食事メニューはこちらのPDFでご覧になれます。)) もオーダーしたのですが、食べ始める頃になって、私の変わったカメラを覚えていたガイドさんが「もうすぐ出発するよ」と声をかけてくれました。まさか置いてくはずはない…と思いつつ、一生懸命食べたのですが、それでも本当に置いていかれてしまいました(笑)。

ホビットたちの募集広告。フィドルコンテストのイラストがお気に入り。

ホビットたちからのコンサートのお知らせや「売ります」「りんご狩りを手伝って」などなど…。「Fiddle Around」は意味を調べると「もてあそぶ」とか「時間を無駄遣いする」という意味があるのだそうですが、左側のイラスト入りの広告はフィドルのレッスンのお知らせのように見えます。フィドルを弾くホビットがかわいらしいですね。これ、ひとつひとつじっくりと見たかったです。そんな時間はなく…。

緑竜館のカウンター。

フードカウンターの上部。竜を見たことがないホビットたちが装飾した竜のはずですが、素晴らしい出来映えです。ビルボを除くホビットたちにとっては竜は彼らにとってのおとぎ話でしかないのです。ちなみにその後ろを見ると、吊るされている植物に混じって、鴨らしき鳥も吊るされていました。ここの支払いはクレジットカードが使えます。近代的な緑竜館です。

緑竜館を別の角度から

緑竜館の庭はガーランドが飾られてあってかわいかったです。

ガイドさんからはぐれてしまったのですが、観光客は次々に来るので、次のガイドさんのバスに乗せてもらいThe Shire Restへ戻りました。その後はホビット村仕様の大型バスでマタマタ i-SITEへ戻り、そこからさらに長距離バスを乗り継いで滞在しているハミルトンの宿に帰還しました。

ホビット村を観光するには

この「ホビット村」の撮影地はもともと農場で私有地のため、ツアーに参加することが観光の条件です。「The Shire Rest」と呼ばれる場所からバス ((スクールバスサイズ)) でガイドさんと5分程度乗車してホビット村のセットに向かいます。観光中はこのガイドさんと一緒に行動することになります。

ガイドさんは人にもよると思いますが、私をガイドしてくれた方は気さくな方でした。今では珍しくなったカメラで写真を撮っていたところ「Interesting camera」と話しかけてきてくれました。

ガイドはすべて英語なので、残念ながら大部分の説明を理解できませんでした。写真が撮りたくて聞いているどころではなかったというところもあります。ごめんなさい。

bus

The Shire RestからHobbitonへの移動のバス

バス内部

ホビット村そのものに滞在していたのは1時間30分程度です。ファンとしてはもっとじっくりとゆっくりと拝見したいところでした。写真撮る時間はもらえますし、単独での参加でも同じガイドさんに連れられているお客さんとお互いに撮り合ったりして、袋小路屋敷前でばっちり記念撮影ができました。

ツアー参加時間帯

私が参加したのは12時15分〜13時45分頃(マタマタのi-SITEを11:45に出発するブッキング)です。あまり考えずに設定したものの、青空が広がり(時折曇ったり、ころころとお天気は変わりましたが)、芝生は青々として見えていい時間帯でした。ニュージーランドは日照時間が日本より長いとは言え ((12月は日の入りが21時頃でした)) 、午後になるとちょっと寒そうです。

マタマタ i-SITEもお見逃しなく

i-SITE付近にて、Welcome to Hobbitonの看板とガンダルフ風の椅子。

i-SITE付近にて、Welcome to Hobbitonの看板とガンダルフ風の椅子。

i-SITEはニュージーランド公式の観光局で、マタマタのi-SITEではこのツアーのブッキングもできます。ですが、事前にWebサイト(英語のみ)で予約しておけば、名前を伝えてチケットを受け取るだけで済みます。この方法はスムーズでよかったです。ここに限らず、ニュージーランドは何でも事前予約のものが多かったですね。

このバスでMatamata i-SITEからThe Shire Restへ移動します

この大型バスでMatamata i-SITEからThe Shire Restへ移動します。

日本語の名前や発音は受付の人たちにとってわかりにくいものだったようで、私のことを把握してもらうのにちょっとですが手間取りましたが、最後の手段としては紙に書いてみせてもいいかもしれません。

マタマタはこのツアーが設立されてから観光地になったのでしょう。小さな街ですが、i-SITEもホビット風の建築になっています。私がいった2013年12月は後ろ側が工事中でした。これを書いている1月の時点では完成している模様です。行った方、ぜひレポートして教えてください。後ろにも丸いドアがついたようなそんなニュースを見かけました。

matamata i-SITE 工事中のi-SITE内には「Bag End」の看板も

工事中のi-SITE内には掲げられるのを待つ「Bag End」の看板も…それ欲しいです。

i-SITE内では「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のポスターやニュージーランドの記念切手などが販売されていました。ゴラムの像はどことなく不気味な雰囲気を漂わせて鎮座していました。

「ホビット村」訪問の1日

10:15 ハミルトンセントラルバスターミナルから長距離バス ((InterCityを利用。事前予約が必要です。)) で移動
11:14 マタマタ i-SITEに到着。i-SITEでホビット村ツアーのチケットを受取
11:45 マタマタ i-SITEからホビット村仕様の大型バスで移動
12:15 ホビット村ツアー スタート
13:45 ホビット村ツアー 終了
14:20 The Shire Restからマタマタi-SITEヘホビット村仕様の大型バスで移動
15:50 マタマタ i-SITEからハミルトンへ長距離バスで移動
17:00 ハミルトンセントラルバスターミナルへ到着

アクセス&宿泊

ホビット村の撮影地は、ニュージーランド北島北西部のワイカト地方にあります。InterCityの長距離バスでロトルア行きの途中下車でマタマタへ行くことができますが、日本からオークランドへ着いたのは現地時間の昼頃で、その日はマタマタへたどり着くことができませんでした。ですので、その日はなるべくマタマタに近い場所ということでハミルトンを選びました。個人的にはハミルトンの都市の規模感は好きです。

オークランド到着日にマタマタまで行くことができれば、翌日にホビット村を観光してその後別の場所へ移動するというプランも組めたのではないかと思います。例えばロトルアへ行くとか、ハミルトンかロトルア空港からどこかへ移動する、など。


大きな地図で見る

参考サイト

Hobbiton Movie Set Tours(英語のみ)

ホビット村のセットは私有地のためこのツアーに参加しないと観光することができません。予約はこのサイトからできます。ツアーはレンタカーをするのなら現地(The Shire Rest)からの参加でもいいですし、他にマタマタのi-SITE ((i-SITEはニュージーランド公式観光案内所で全国に90か所あるそうです。参照:100%PURE NEW ZEALAND 該当ページ)) やロトルアからのツアーもあります。今回私が利用したのはマタマタのi-SITEからのツアー。滞在していたハミルトンからInterCityの長距離バスで1時間程度かけて移動してマタマタi-SITEで降車しました。移動中の景色はホビット村そのもので美しかったです。

InterCity(英語のみ)

ニュージーランド国内を網羅している長距離バス。私は長くても2時間程度の移動でしか使いませんでしたが、オークランド〜ウェリントン便などは二階建ての大きなバスも見かけました。

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