The Study of Bag End

オックスフォード・マートン通り21番地

オックスフォード マートン通り21番地

ここマートン通り21番地にトールキン教授がお住まいになったのは、最晩年の約1年半です。イギリス南西部のボーンマスから移ったのは1972年3月初旬からのことです。前年の暮れにエディス夫人が亡くなったあとの出来事で、彼が引退する前に教授をつとめていたオックスフォード大学のマートン学寮から住居が提供されました。そのことは『或る伝記』の「マートン通り」にこと細かに綴られています。「しあわせなものになった」という記述に救われますが、さみしさを感じずに読むのは難しい章ですね。

21番地は広いリビングと寝室、浴室がトールキン教授に用意され、階下には面倒をみてくれる学寮のスカウトとそのご夫人がお住まいになっていました。

ぐらさんがご紹介されていたロバート・S・ブラッカム氏の『Tolkien’s Oxford』では、この旧宅の写真は歩道に自転車がたくさん置かれていました。出版された後、オックスフォードの街なかの自転車の規制が厳しくなったのか、置き場が豊富にできたのでしょうか?

マートン通り21番地 正面から

このトールキンの旧宅は、ハイストリートの東門亭(イースト・ゲート・ホテル)で交わるマートン通りです。このホテルを目印にするとわかりやすいですね。トールキンは親交の深かった頃、C.S.ルイスと東門亭で飲む習慣がありました。マートン通りに移った後、ここで食事をとることもよくあったそうです。

東門亭(イーストゲート・ホテル)
ハイストリートから東門亭(イーストゲート・ホテル)を望む

東門亭からマートン通りを進んでいくとマートン学寮があり、その先にクライスト・チャーチ学寮の出入り口の一つに行き当たります。この通りは石畳で自動車がスピードを出すのには不向きのようでした。

マートン通りの光景
マートン通りの光景。石造りの重厚な街のなかに、ひときわさわやかな水色の扉

地図

参考文献

Tags:

New Articles

Recommend